法律の規制前は、確かにレーザーポインターは事故や事件を引き起こした事が日本でもありました・・・。
しかしながらそのほぼ100%は、明らかに間違った使い方による事故、若しくは悪意に満ちた事件なのです。
ではどの様な使い方が『レーザーポインターの危険な使い方』なのか、伝播されている事例を紐解いて説明していきます。
1.レーザーポインターでの我慢比べ
レーザーポインターの光は強い為、一瞬でも眼に入るととても眩しく感じられ、人間は本能的に目蓋を閉じて防御します。人間が反射的に目蓋を閉じるのは凡そ0.2秒と言われていますが、クラスⅡの1mW未満の合法なレーザーポインターでは基本的には問題は起こらないとされています。
昔は玩具っぽい、安物の5mWほどのレーザーポインターが数百円で、いわゆるガチャガチャでも売られていたのです。
そのルートでは、当たり前の様に小学生を中心にレーザーポインターは拡がる事となってしまいました。
そしてその小学生の間では、レーザーポインターを間近で直視して何秒間目を閉じないでいられるかの競争、いわゆる『我慢比べ』的な遊びも流行った様です。
その理不尽な遊びで結果的に”我慢強かった”小学生が、その代償として網膜に大きな消えない損傷を受けてしまったのです・・・。
本当は不要な人には手に入り辛い様に、そして不適な使い方をされても大丈夫な工夫の必要性がここら辺から発生したのです。
2.レーザーポインターで他人の眼を狙った嫌がらせ
レーザーポインターを何度も眼に照射されると、眩しいと言う事だけでなくイライラが募ります。スポーツの試合中に相手チームを妨害する為に、選手の目を狙ってレーザーポインターを照射する事件は、規制が甘いからか海外では未だに発生している様です。
サッカーの試合中、ドリブルする選手、シュートをしようとする選手の目をレーザーポインターで狙って邪魔をする事件もあります。
野球でもピッチャーやバッターが狙われ、狙われた選手は不安と怒りで試合に集中出来なく怒り心頭しています。
またステージで歌っているロックスターに面白半分でレーザーポインターで照射したり、日本でも警官に照射した犯人の逮捕まで起きている様です。
3. レーザーポインターで動物に嫌がらせ
レーザーポインターに対し、動物も人間と同じ様に感じます。勿論、動物はモノを言えないので被害届けは出てないものの、過去に日本ではこんな事例がありました。
GⅠレースでゲートで待機している競走馬に、レーザーポインターの赤い光がチラチラ照射され、その競走馬が暴れだしたのです。
それに気づいた馬主が、主催者側にクレームをつけたと言う記録が残っています。
4.レーザーポインターで車に対する嫌がらせ
よく海外のハイパワーレーザーを購入した人は、その自慢の為に動画共有サイトに自分が使っているシーンをアップロードしているのを見掛けます。中には夜間の道路で走っている車をレーザーポインターで照射して、運転手をビックリさせるみたいな事を面白おかしくやっているのです。また道路標識などは反射板になっているので、そこをレーザーポインターで照射するとかなり明るくブワーっと光るのです。
バスの運転手の目を直接狙った超悪質な事件もありましたが、間接的にでも照射されると十分眩しく、眼が眩んでしまったり、ビックリする事により運転を誤ってしまう危険性が大いにあるので危険度は無限大です。
5.レーザーポインターで飛行機に対する嫌がらせ
飛行機は全てオートマチックで飛んでいる事はなく、特に離着陸時にはパイロットが有視界飛行を行います。離着陸時は高度も低いので、そんな時に嫌がらせをされたら大変危険です。
直接眼を狙われる事から起きた事件以外にも、地上からのシグナルライトとレーザーポインターの光が交錯すると混乱が起きてしまう様です。
またテロ攻撃などされると勘違いが起きパニックになってしまう事もある様です。
事件が多発したオーストラリアではクラス3とクラス4のレーザーポインターを『武器』として認定し、その様なハイパワーのレーザーポインターの販売並びに所持を禁止しています。
飛行機での事故など大変危険な為、既に米国や豪国などの海外では犯人が何人も捕まった様で、損害賠償なども含めて大きくニュースで取り上げられています。
飛行機だけではなく、ヘリコプターを狙った犯人も逮捕されている様です。
ある捕まった犯人曰く、「自分は娘にレーザーポインターで星座の説明をしていただけだ・・・」と言う事ですが、本当だとしても大迷惑な話です。
・・・と、上記にある様にレーザーポインターは様々な事件を引き起こしました。
そして海外では規制が甘いからか 、安全に配慮されていないハイパワー(高出力)のレーザーポインターが簡単に消費者の手に入る為に未だに事件や事故が起きているのです。
日本国内では消安法があるので、現状で流通している認証商品では事件や事故は二度と起きる事が無いでしょう。
違法商品さえ排除されれば、悪意などがあったとしても事故や事件が起こる確率はほぼ0なのです。
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