レーザーは波長や出力などで『クラス分け』されているのを知っていますか?
レーザーとは代替の無い極めて有用なツールでもあるのですが、使用方法を誤ってしまうと危険な反面もあります。
レーザーポインターはかつて、悪用や誤用により様々な事故や事件を引き起こしてしまいました。
そこで経済産業省が『消費生活用製品安全法(略称:消安法)』の『特別特定製品』として管理しているのが現状です。
法律ではレーザーポインターと言う通称(!?)では無く、『携帯用レーザー応用装置』として登録がされています。
そしてその携帯用レーザー応用装置は『JIS C6802のクラス2以下』と規定がされているのです。
まずここで 『JIS』って何なのでしょうか?
JISとはJAPAN INDUSTRIAL STANDARDの略称で、日本語で言うと『日本工業規格』です。
これは『工業標準化法』と言う別の法律で規定された、工業製品などに対して定められている規格です。
経済産業省の中の審議会である日本工業標準調査会により調査並びに審議が行われています。
このいわゆる『JIS規格』は製品毎などに分かれていて、2007年末では10,000弱もあるそうです。
そしてレーザーに関わるJIS規格が『JIS C6802』となります。
このJIS C6802でレーザーはクラス分けをされているのです!
そのクラス毎の基準が記されているのが下記の表となります。
クラス1 | 合理的に予知可能な運転条件で安全である。 |
クラス2 | 400nm~700nmの波長範囲で可視放射を放出する。目の保護は、通常まばたき反射作用を含む嫌悪反応によってなされる。長時間(0.25秒以上)のビーム内観察状態は危険。 |
クラス3A | 裸 眼での観察に対して安全である。400nm~700nmの波長範囲で放出するレーザーに対して、保護はまばたき反射作用を含む嫌悪反応によってなされる。 他の波長に対しては、裸眼に対する危険性はクラス1よりも大きくはない。光学的手段(顕微鏡等)による直接のビーム内観察状態(直接ビームまたは鏡面反射 光を観察する状態)は危険。 |
クラス3B | “直接のビーム内観察状態は常に危険なものである。 拡散反射の観察は、通常安全である。” |
クラス4 | 危険な拡散反射を生じる能力を持つ。それらは皮膚障害を起こし、また火災発生の危険がある。これらの使用には細心の注意が必要である。 |
.
即ち簡単に言うと、0.25秒未満であれば問題が少ない、またその0.25秒と言うのは人間が目に嫌悪感を受けた時、まばたきにより反射的に目を保護するまでの時間であるとされています。そしてその出力が『1mW以下』なのです!
しかしどんな電気回路もスパイクなどにより、超極短の時間内では出力が高くなってしまう事があります。
これをコントロールするのが法律で要求されている『保護回路』であり、その許容値が『被爆放出限界(Accessible Emission Limit:AEL)』なのです。
この被爆放出限界は、ようはこれ位の時間内であればこの位の出力まで大丈夫と言う関係式があります。
・・・だから、消安法と言う法律に合致したレーザーポインターで無いと、何らかの形で事故であり事件でありレーザー光が目に入ってしまうと、『目が大変な事になってしまってしかるべき』危険なレーザーポインターであると言えるのです。
法律に合致した安全で安心なレーザーポインターには必ずこのPSCマークがついているので、それ以外は買わないようにして下さいね!
関連する他のオススメ記事
同じカテゴリー内の記事 |
どうせ買うなら安心の専門店で! ![]() |