『補色』と言う言葉を聞いた事がありますか?
補色を知れば、あなたもカラーマジックが出来るようになるのですよ!!
補色とは簡単に言えば『反対色』の事です。
反対の色なのでお互いがお互いを際立たせて、より一層『その色』に見せる効果があり、コントラスト比が一番高くなる組み合わせとも言い換えられます。
例えば、『赤⇔青緑』、『黄⇔青紫』、『緑⇔赤紫』などは代表的な補色の関係にあります。
『物理補色』とは、ある色に対してライトなどの組み合わせの時の様に『加法混色の場合は白』に、絵の具を混ぜ合わせる時の様に『減法混色の場合はグレー』になる反対色の事を言います。
どちらの場合も基本は無彩色になります。
次に『心理補色』ですが、これは人間の目の特性に関係したものです。
人間の目は思ったよりも性能が悪く、反応が遅いので『残像現象』を起こしてしまいます。
ある色をしばらく見つめた後、別の所を見ると残像が見える事がありませんか?その残像の色が『心理補色』と呼ばれるものです。
人間の目は映りこむ色の刺激を和らげる為、その様な反対色を本能的に作り出した『残ってしまった像』がそれなのです。
この様に発生した心理補色が実際の色と重なってしまう事で、実際の色とは違って見えてしまう場合がある事があるのです。
これをうまく使えば、あなたもカラーマジシャンになれる訳です!
補色を活用したカラーマジックの代表例を幾つか簡単に紹介します。
1.補色対比による相乗効果
グリーンサラダの上のトマトや、笹の葉の上のマグロなど赤身の刺身は、お互いの色をより一層引き立てあい、余計に美味しそうに見えませんか?またバラの花も、ピンクとかより、やはり真紅の花びらに緑の葉のオーソドックスな組み合わせのものの方が、やっぱり断然インパクトあると思いませんか?
歩行者用の信号も赤と緑の組み合わせも、ハッキリと区別が付く様にこれを狙っているのかもしれません。
2.補色対比による消去効果
以前の手術服は所謂『白衣』と呼ばれて白かったのが、今は色が変わっているのに気づいていましたか?長時間手術をしていると、赤い血を見た後白衣などの『白色』が目に入ると、その上に残像効果で補色が見えてしまい集中の妨げになっていたそうです。
その為、むしろ赤い血の残像を消去し易い水色や青緑色に手術服の色は変更され、更に壁の色も緑っぽいものが一般的になったそうです。
3.補色対比による残像効果
これも有名な商業的カラーマジックです。牛乳瓶の印刷に『青色』の印刷が多いのは、その色を見た後の補色の残像効果で、更に牛乳を濃く見せると言うカラーマジック作用がある様です。
・・・と、補色を上手く活用できるようになれば、あなたが思うがままの効果的な演出が可能となるのです!
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