レーザーは自由自在に操れる電磁波の一種です。
レーザービームと言うのは実はかなりの拡がり角を持っているのが普通です。
しかしレンズなどの光学系を用いると、反射させたり、拡げたり、絞り込んだり好きな様に操作する事が出来るのです。
ではそのレーザービームの操り方の代表格の4つを紹介しましょう。
1.レーザービームを曲げる
簡単に言えば『鏡=ミラー』を使うだけです。2.レーザービームを分ける
ただのガラス板の様にレーザービームを透過させる性質と、ミラーの性質を持ち合わせた光学系を使用します。グリーンレーザーポインターの出力をモニタリングする為にも使用されています。
また『プリズム』や『グレーティング(回析光子)』などを用いれば波長毎に分ける事も出来ますし、実は曲げる事も出来ます。
3.レーザービームを絞る
収差には波長毎に屈折率が異なる為に発生する『色収差』と、光学系より発生する『球面収差』があります。
複合光では含まれている波長毎の屈折率の異なりより『色収差』が発生してしまいますが、レーザーの場合は『単色光』なのでこの心配はありません。
レーザービームの直径をD、焦点距離をfとした時、下式が成り立ちます。
スポットサイズ = fλ / D
つまりスポットサイズは『波長』に依存され、波長が短ければ短いほど、理論上は小さなスポットにまで絞り込む事が可能となり、そのスポット径は波長とほぼ同じ位になるのです。
またこれ以外にも幾つかの方法があるのですが、焦点距離の異なる2枚の凸レンズを並べても『平行光』を作り出す事が出来ます。
因みに上の図の様な組み合わせは『望遠鏡』などに使用されています。
4.レーザービームを拡げる
『凹レンズ』を使えば、レーザービームは拡げる事が出来ます。この様にレーザービームを拡げる光学系は、一般に『ビームエクスパンダー(ビーム拡大器)』と呼ばれます。
カマボコ状の『シリンドリカルレンズ』を使えば一方向のみ拡大する事が出来、これにより線上のラインビームを得る事も出来ます。
この様に様々な光学系を組み合わせれば、レーザービームは欲しい様に、好きな様に操る事が出来るのです!
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