「ああぁっ・・・、パソコンのやり過ぎで目が疲れた・・・。」
「目が疲れたんだったら”緑”を見た方が良いよ。」
と言われたからといって、机の上の緑の何かをジーッっと見たとしても・・・全く意味は無いでしょう。
遠くのものをボーッと見るのが正解。
正しい対策を考えるのには、その原因を正しく考えないといけません。
パソコンを見て目が疲れると言うのはいわゆる『ピントフリーズ現象』が起きているからです。
人間の体と言うのは厄介なもので、適度に運動をしないと凝り固まってしまいます。
パソコンは目の前の極めて近い所に固定されているので、それをジーッと見続けている事で目の筋肉が動かず凝り固まってしまうから疲れるのです。
もう少し具体的に言うと、目は水晶体の厚みを変える事によってピントを合わせています。その水晶体を動かすのが両端の筋肉『毛様体筋』であり、この『毛様体筋』が動かない事により凝り固まってしまっているのがこの目の疲れの原因なのです。
だから毛様体筋を適度に開放してあげる事、すなわち水晶体を動かす為にピントを変える、すなわち近くのものを見続けていたのであれば適度に遠くのものを見るようにすればこの凝りは解消していく訳です。
・・・あれ、『緑』の話は?
ここで緑に話を戻しましょう。
一般に『緑が目に良い』と言うのは『緑と言う色自体』と『自然の植物など』とが混在している様に思われます。
『緑と言う色自体』について先ずは説明します。
人間の目は『S錐体+M錐体+L錐体』と言う三つの視神経によって色を知覚します。
それぞれの錯体毎にピーク波長は異なるのですが、その三つの合計で知覚した『標準視感度』を基準とした、波長毎の見え易さを比べた下記の『比視感度曲線』からもわかる様、真ん中くらいの波長域が最も見え易いと言う事がわかります。
緑の色自体に治癒能力などがある訳では無いのですが、しかしながら人間の目に一番負担をかけない色、イコール『目に優しい色』と言える事になります。(負担が少ない間に、余力で人間の体は自己治癒をしているのでしょう。)
次の自然の植物的なものに関しては、何となくわかりますよね?
自然はマイナスイオンなども発生し、色々なリラックス効果を持っています。
木々を『ジーッと見る』人は少なく、どちらかと言うと『ボーッ』と見ます。ボーッと見る方がピントがあちこちと移り、毛様体筋も適度に刺激されます。
また普段の生活では比較的近い所を見ている事が多いと思いますが、自然の広い所に行けば遠くをボーッと見つめるので、いつもと違い目が癒されるのです。
・・・などなどの理由で、『緑(グリーン)は目に優しい』は本当と考えます!
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