・・・それは何と『500TW』。
『T=Terra（テラ）』ですよ！10の12乗ワットですよ！！
因みにレーザーポインターは安全を考えた法律の規制により１ｍＷ以下に制限されています。
『m=milli（ミリ）』とは10のマイナス3乗。
・・・と言う事は、そのレーザーはレーザーポインターの10の15乗の500倍、即ち『50京倍』なのですよ！！！！！
（まあ、レーザーポインターと比べるのにそこまで意味はありませんが、それにしても『兆』の上の『京』と言う単位は人生で初めて使いましたね・・・。）
それだけのハイパワーですから、やっぱりその規模も半端ではありません！
その恐るべき施設は、米国カリフォルニア州のリバモアと言う所の、米国エネルギー省が管轄する元々は核兵器の開発を目的に設立された国立研究所の『NIF（National Ignition Facility）』内に存在します。
この巨大な設備の大きさは、何とフットボール場３個分以上！
そして更に、その開発費用が40億ドル以上と言うのも圧巻です・・・。
励起されたレーザーの種光は巨大な設備の中で縦横無尽にラウンドトリップを繰り返して、増幅され、増幅され、増幅され、・・・増幅されまくります。
そして得られた『500TW』と言う超巨大なエネルギーが『数ナノ秒（ナノ＝10のマイナス9乗）』と言う超極短時間のパルスで、たったの数センチ四方に集光されると言うから絶句です・・・。
ここまで読んで、「こんな化け物をここまでお金をかけて一体何の為に？？」と思った方も多いでしょう。
何とそれは『レーザー核融合』の実験の為なのです。
もしレーザー核融合が成功すれば、この恐ろしく大きなパワーよりも更に大きなパワーを核融合燃焼反応により得られる事が出来る訳です。
これが成功すれば、今のエネルギー問題なんか吹っ飛ぶんでは無いですかね？
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Tags: ハイパワー
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